注目を浴びる現代版「蟹工船」

工場

第30回織田作之助賞の選考会が、12月10日に開かれ、受賞作に小山田浩子さんの『工場』(新潮社)が選ばれました。

小山田さんは、2010年、同作で第42回新潮新人賞を受賞、作家デビューを果たしました。
初の単行本『工場』が第26回三島由起夫賞にノミネートされ、受賞は逃しましたが、選考委員、町田康さんに絶賛されます。

『工場』は、「工場」と「ディスカス忌」「いこぼれのむし」の3編を収録。表題作は、何を作っているのかわからない、巨大な工場での日々を三人の従業員の視点で語られています。

小山田さんは広島県出身、在住。
かつて派遣社員としてマツダの工場で働いていたことがあり、『工場』のモデルはマツダの工場です。


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